さくらんぼ通信

2022.09.12
住職のミニ法話

秋季彼岸会

此の妙の珠は昔、釈迦如来の六度の功徳を妙の一字におさめ給ひて、

末代悪世の我等衆生に、一善も修せざれども、

六度、万行を満足する功徳をあたへ給ふ。                 (日妙聖人御書)

お彼岸は、お題目をお唱えし、善行を積む時節!

ロシア軍侵攻によるウクライナ国民の惨事は悲惨な極値を極め、世界の秩序を狂わせました。また、世界の情勢に眼をやると疫病コロナ禍が収まらず、猛暑が続き、また各地に大水害が多発しています。何かが狂いはじめている!仏様はお彼岸の期間に「善行をなされ」と励まされています。それでは「良い行い」とはどのような行動でしょうか?それは自分のためではなく、自分以外の誰かのためにする行いをいいます。

例えば電車の中であなたが、お年寄りの方や身体の不自由な方に席を譲ったとします。あなたのそんな姿を見て心を動かされた人がいて「私もこんな時は席を必要とする人に譲ってあげよう・・・」と思ったとしたらどうでしょう。あなたの小さな善行が別の人の善行を呼び、次々とその輪が広がっていったとしたら・・・。やがてあなたが杖をつく立場になった時、電車の中で席を譲ってくれる人に出会うことになるのです。此のことが仏様が申される「因果」なのです。あなたが積む善行は、自分以外の人のためにするのと同時に、自分の為にする積立貯金のようなものでもあります。

お彼岸は私たちの心を害する煩悩すなわち三毒 (貪り・瞋り・愚痴)を抑へ、ご先祖さまから戴いた生命と身体に感謝出来る心を養うよう自ら仏道を行ずることが大切です。その仏道とは、日蓮大聖人は本地本門法華経の南無妙法蓮華経の功力による信心力で仏の智慧=仏智見を修得し仏様のパワーをいただく事ですと御指南なされました。

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